呑みある記 『蕎麦きり吟』
7月。
ふやけてしまいそうな長雨になんとなく気持ちまで鬱々としてしまいます。
とは言え、この梅雨が明ければ本格的な夏が来るかと思うと、暑さが苦手な私は
更にどよよんとした気持ちになる今日この頃です。
眩しい日差しの中、ハツラツと活動できる夏好きさんが羨ましいです。
これからますます暑さに向かいます。
どうか体調にはくれぐれも気を付けてくださいね。
さて、今回はそんな暑さに自分を元気づける美味しいお店をご紹介します。
* * *
段原の住宅街、しかも細い路地にひっそりと佇む小さなお店、『蕎麦きり吟』さん。
白い壁、軒に揺れるオレンジ色の暖簾が印象的。
お店の前に3台分の駐車場あり。近隣にもコインパーキングが多数。
店内にはキッチンに面したカウンターと、テーブル席が数卓。
出入り口脇にはガラス張りの蕎麦打ちスペースが 見えます。
今回は休日のお昼にお邪魔しましたが、その間にも次から次へとお客さんの出入りあり。
ビールはエビス、日本酒は純米酒の取り揃えが豊富。
この日は福島の純米酒「奈良萬」を冷やで半合注文。
蕎麦はせいろにして、350円で穴子天をセットにしました。
店員さんが「穴子天、おつまみに早めに出しましょうか?」とわざわざ声掛けして
下さったので、お酒と同じタイミングで出して頂きました。
忙しそうなのにお心遣いが嬉しいです。
アツアツ揚げたての穴子天はホントにサクフワでとっても美味しいです。
お酒と一緒に少しずつ頂きながら幸せ~な気分になります。
あと一口で穴子天が無くなるタイミングでせいろが運ばれてきました。
蕎麦は淡い灰色で細め。見るからに光ってで綺麗なお蕎麦です。
粉感多めな蕎麦は苦手なのですが、固めなのにそんなことはなくて
ツルツルと非常に好みの感じで嬉しかったです。
濃いすぎないつゆもとっても丁度よくて、最後のそば湯までほっこりと安らげます。
品数を沢山食べたわけでもないのに、妙に満足感と幸福感が大きかったので
素敵なお店に出会えたな~と思います。
他のお蕎麦も食べてみたいし、今度は夜に再訪して、もう少ししっかりお酒(笑)と、
夜しかないおつまみメニューも体験したいところです。
店主と思しき男性も若い方で、恐ろしげな親父のいる敷居の高いお店でもないので
私のような若輩者でも純粋にお蕎麦を楽しめます。
暑い夏、キリリと締まったお蕎麦を頂いて、背筋を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
蕎麦きり吟
広島市南区段原1丁目7-18
11:30~14:30
17:00~20:30 (LO 20:00)
定休日 水曜日